本村において神棚は、一般に勝手(かって)と呼ばれる広間の鴨居の上に棚を設け、ここに大神宮様(天照皇太神)を奉安する家が多い。また福神としての恵比須、大黒もともに祀られており、一月二十日と十月二十日の二回、エビスッコと呼ばれるこの二神を祭る行事が行なわれる。正月には、この神棚のそばに、一年間の無事を守ってくれるという歳神様の棚を、その年のあきの方(すべてによい方角)に向けて毎年新たに設置する。
その他、家の神々には、火の災難から家を守ってくれるといわれるかまどの神であるオカマサマをはじめ一昔前までは便所の神であるせっちん神様や井戸神様がまつられていた。
オカマ様