古峯(ふるみね)神社(通称、古峯ケ原神社、旧社格、無格社)

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鹿沼市草久にある古峯原神社へ三名一組の代参者を選び、お札を受けてくるという古峯原講が存在している。現在、狭原全体と大字湯津上の一部に講中があり、湯津上地区では三月十六日(以前は四月十六日)に、狭原地区の講中では二月五日と八月五日に代参日を定めてお札を受けに行っている。代参者はくじ引きで選ばれ、代参の費用には、年に春と秋二五〇円ずつ計五〇〇円が信者各家から集められる。古峰原神社は作神として信仰され、代参者が受けてきたお札は講中各家に配られ、嵐除けとして、門(かど)口に貼りつけたり竹にはさんで畑のわきにさし立てたりする。月毎の五、十五、二十五日と、五のつく日には農作業を一切してはいけないという禁忌的な規制があり、これを破ると酒(大字湯津上では三升、狭原では一斗)を買わされるという制裁が加えられる。