目次
/
第三編 文化
/
第四章 民俗
/
第五節 祭りと信仰
/
3 信仰的講集団
百万遍
498 ~ 498
現在は、三月八日以前と九月八日以前の年二回、狭原の地区公民館を利用して、地元の老女達によって行なわれている。
この行事は、まず順不同で輪になって座に着き、円周五米ほどの数珠を念仏を唱えながら百回まわす。回数を間違えないようにと、用意された百枚の木の葉を、係になった者が親玉がまわってくるたびに一枚一枚数えあげてゆく。また、親玉が自分のところにくる度各々頭を下げる。百回まわし終ると、係は珠数を束にして全員の頭上で悪厄退散のまじないをする。