第六節 俗信

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 私たちの先祖が、長いあいだ口から口へと言い伝えてきた生活上のうらないやまじない、また宗教的な風習や信仰などを俗信と呼んでいる。俗信は科学的な根拠がないため、現代においては無益な迷信として扱われがちである。しかし、今日に至るまでには、礼儀や公衆道徳を重んずる心を育てたり、応急医療や農作業およびそれに関する天候予見などに大きな役割を果たしてもきた。本村にも数多くの俗信・言い伝えがあるのでいくつかの項目に分けて紹介しておく。