夜泣き
○ミノを逆さにして柱にしばりつける
○半紙に雄鶏を書いて枕元に置いて寝る
ものもらい
○ツゲのクシを畳でこすり目にあてる
○橋を渡らず五軒の家から物をもらう(三軒もある)
○井戸にメカイカゴを半分だけかざして「治ったら全部見せるよ」と言う
いぼ
○蜘蛛の巣をつける
○蜘蛛の糸をまく
○いぼとり地蔵さん(在地不明)で拝む
○米をいぼにつけて紙に包み人に見られないように土に埋める
ぬけ歯
○下の歯を屋根に、上の歯を縁の下に捨て、「俺の歯先はえろ、鬼の歯後はえろ」と唱える
歯痛
○スリバチの裏ぞこにお灸(きゅう)をすえる
あかぎれ
○黒糸を巻きつける
はしか
○一本橋をくぐる
そら腕
○一月・十一月・十二月生まれの人に黒糸で手首をしばってもらう
とびひ
○豆腐をワラツトに入れて軒の下につるす
やんめ(目病)
○木の枝に綿とトウガラシをつけたワタボというものを道端に刺し立て、早く治るように祈った
ふんぬき
○金鎚(かなづち)で患部を強くたたく
乗り物酔い
○梅ぼしをヘソにつける
足のしびれ
○足の指にツバをぬり、三回おでこにつける
薬物的療法
せき止め
○飛びつかりの根をせんじて飲む
○カリン酒を飲む
○ユキノシタの生葉を少量の塩でもんでその汁をのむ
○ワガラシを熱湯でとかし、胸部にはる
○熱い酒にサラシを浸して、それを首や胸にはる
○シドミ酒を飲む
下痢止め
○卵焼きにミミズを入れて食べる
○梅の実を煮つめたエキスを飲む
○栗の花を干したものを煮だして飲む
○ゲンノショウコを煎じて飲む
熱さまし
○ミミズを煎じて飲む
○梅干しの黒焼汁を飲む
○大根おろしを体につける
○ユキノシタの青汁を飲む
○干し鮎を煮だして汁を飲む
火傷
○ツワブキをもんで患部につける
○ジャガイモをすりおろして患部につける
○サボテンをすりおろして患部につける
○アロエの皮をむいてはりつける
○馬の油をつける
○醤油をつける
声がれ
○白ナンテンを煎じて飲む
のどの痛み
○ザクロの皮を煎じて飲む
寝小便
○カタツムリを焼いて食べる
○赤ガエルを焼いて食べる
○ネズミを焼いて食べる
痔
○カタツムリを焼いて食べる
○イナゴをいって粉にしたものを油でねり、患部につける
胃腸病
○キハダを煎じて飲む
○ビルモを煎じて飲む
○センブリを煎じて飲む
○アロエの焼酎(しょうちゅう)づけを飲む
○アロエの汁を飲む
血の薬
○サフランを煎じて飲む
打ち身
○クチナシの実をすりつぶし、小麦粉と卵白に混ぜて練り合わせ、患部にはる
○カマキリの卵を焼いて粉にしたものを患部につける
○人骨を粉にして患部につける
○ユリの花をすりつぶして患部につける
○ウドの茎を焼いて、ご飯と練り合わせ、患部にはる
傷
○ムカデを食用油につけておいたものをぬりつける
○マムシの焼酎づけを患部にぬる
ぼうこう炎
○ホタル草を干して煎じて飲む
日射病
○大根をおろして体につける
歯痛
○ジャガイモをおろして泥に混ぜて湿布する
肝臓
○オオレンを干して煎じて飲む
○サワガニをつぶして煎じて飲む
○オカカワニラを煮だして汁を飲む
口臭
○シソの葉を口に含む
腎臓
○キササゲの実を煎じて服用する
あせも
○桜の葉を風呂に入れて入浴する
○桃の葉を煮だした汁をつける
○桃の葉を風呂に入れて入浴する
○ヨモギを乾燥させたものを風呂に入れて入浴する
風邪
○ネギを焼いて首に巻く
しもやけ
○サツマイモの煮汁に患部をつけてあたためる
○トウガラシを焼いて患部につける
水虫
○ヨモギを煮だした汁に患部を浸す
○クルミの皮をつぶしてつける
捻挫
○カマキリの卵を焼いて粉にしたものを患部につける
○ニラを塩でもんで患部につける
うるしかぶれ
○ゴマ油をぬる
○塩をすりつける
○モチ米を粉にしてつける
ひょうそう
○ドジョウの皮を指にあてる
おでき
○砥(と)石からでたトクソをつける
○ドクダミを煎じて飲む
○ユキノシタを焼いてつける
○ドクダミを焼いてつける
便秘
○ゲンノショウコを煮だして汁を飲む
中耳炎
○ユキノシタの生葉の汁を耳孔にたらす
胸の病気
○ヘビの生血を飲む
たん毒
○サワガニをすりつぶして患部につける
カンの虫
○ホウズキの根を煎じて飲む
百日咳の咳止め
○オケラを焼いて食べる
りゅうまちの熱とり
○サワガニをつぶして患部につける
盲腸
○サワガニをつぶして患部につける
頭痛
○こめかみに梅干しを貼りつける
出血
○三種類の野草をもんでつける
いぼ
○イチヂクの汁をつける
○ナスのしっぺた(がく元)をなすりつける