目次
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第三編 文化
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第四章 民俗
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第七節 人の一生
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1 誕生から成人まで
腹帯(はらおび)
508 ~ 508
妊娠してから五か月目の戌の日に腹帯をしめる風習がある。これは犬のお産が軽いことにあやかって日を定めたものである。この腹帯は、「小さく生んで大きく育てろ」という諺どおり、きつくしめたという。また、「庚申様は赤不浄を嫌う」という俗信があるため、妊娠五か月から産後一か月までの妊婦がいる家では庚申講を行なわない。