数え歳で、男は二五歳・四二歳、女は一九歳・三三歳が厄年とされ、この厄年を恐れ嫌う風習がある。また、四二と三三は大厄(たいやく)といわれ、この年齢の善男善女は社寺に詣でお祓いを受けたりして厄を落とそうとした。特に男の四二歳には、年重(としかさ)ねと称して太郎にまさる次郎のついたち(二月一日)に二度目の松を立て、親戚や近所の人を招いてふるまい、一つ年を重ねたことにして厄年を送ってしまおうとした。厄年の前後の年を前厄(まえやく)・後厄(あとやく)と呼ばれ、社寺で無事を祈願する者もあった。
厄年(やくどし)