福の日(三日)

517 ~ 517
正月三日を福の日ともいう。この日は家の内に福の神が入って来る日であると信じられ、午前十時以前は座敷の掃出しをしなかったり、閉めきっておいた蔵の戸を開けるなどの風習がある。
 また、この日に食べるトロロ汁を、三日トロロ・福トロロという。これは暮にとっておいた山芋をすりおろし、トロロ汁にして夕食にたべるのである。御飯を炊くときのオモユを、同様に福の湯と呼び、これをエビス様にあげたり、一家そろって飲む家もある。