目次
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第三編 文化
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第四章 民俗
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第八節 年中行事
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3 春から夏へ
田の神おろし(二月十日)
519 ~ 519
田の神様は米の豊穣をもたらす神であるといわれ、農家では厚く信仰されていた。農家では田の神様の好物とされている餅をついて神棚に供えた。また、門松に使用した松の残りをとっておき、この日に燃やしながら空臼(からうす)をたたくと、松の煙に乗って田の神様がおりてくるという俗信がある。
佐良土地区では、ツジシメといって宿(しゅく)と宿との境にあたるところの両側に竹を立て、注連(しめ)繩を張り、そこに光丸山から受けたお札を吊して、田の神と水神を祀った。