端午の節句(五月五日)

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前日四日の夕方、蓬(よもぎ)・菖蒲(しょうぶ)を母屋三か所、納屋二か所の軒下に刺す風習がある。その由来として、昔、蛇に追われた人が蓬、菖蒲の陰に隠れたところ、蛇はその匂いを嫌ってそれ以上追ってこなかった。それ以来蛇除けとして軒に挿し飾るようになったのだという話が残っている。また、この蓬・菖蒲には、天から甘露(かんろ)というものが降りかかり、これを翌五日の湯に入れてつかると体が丈夫になるといわれている。
 長男の初節句には里の親・親類・知人などから鯉のぼりまたは、よろい・かぶと・武者人形などが贈られ、柏餅や赤飯を食べ、菖蒲酒を飲んで祝った。