十五夜(八月十五日)

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季節の果菜類を箕(み)に乗せたものや、ダンゴ(家によってはオハギ)・ススキを供え飾って、縁側など月の見える場所に置く。
 日が暮れると子供達が各部落ごとに一団となり、藁を束ねて作ったボウジボウ(豊年棒(ほうねんぼう))で地面をたたき、「大麦あたれ、小麦あたれ、三角畑のソバあたれ」と歌いながら各家々をまわってあるく。

ボウジボウ(豊年棒)

 豊年棒は中に里芋の茎やミョウガの茎を入れると音がよくなるといわれる。また、この行事が終ると柿の木にさげておかれた。なお、豊年棒の唄は地区によって多少異なる。
 例
 △「豊年棒/\、大麦あたれ、小麦あたれ、三角たってソバあたれ」
 △「ぼうじぼっくり山芋、煮いても焼いてもくいきれぬ、大麦あたれ、小麦あたれ、三角ばったのソバあたれ」