10 納税組合

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 本村における納税組合の歴史は定かではないが、昭和二十四年頃までは部落単位にこだわらず任意による納税組合が約四〇組合程度設立されており、農業会(農業協同組合の前身)に納税準備貯金の積立をして運営する組合もあった。しかし、当時は納税に対する報償金の制度はなかった。
 シャウプ勧告に始まる戦後の税制改正により、昭和二十六年市町村税制に法人税制と給与所得者の特別徴収がなされるに至り、同年納税貯蓄組合法の制定をみるに至った。これを契機として村の税務職員が夜間部落に赴き、部落単位による納税組合設立の勧誘を行なった。結果、約八〇の納税組合の設立をみることができた。
 これと同時に納税報償等交付要綱を作り、納税報償金を交付することとした。当時は報償金の交付率は、各市町村まちまちで、或る町村では一〇%の納税報償金を交付し収納率一〇〇%の納税成績を収めた事例もある。
 本村では、最初五%の報償金を交付していたが、県の指示等もあり、現在は三%の報償金を交付している。
 昭和四十年から毎年三月末日に村を一体とした納税組合の総会を開催し、納税成績優秀組合の表彰、奨励金の交付や記念品を贈り、納税組合の推奨に努めてきた。
 その結果上表のような立派な成績を挙げるに至った。
納税組合の納入状況
年度村税国保税
調定額収入済額未済額収入率納税組合分調定額収入済額未済額収入率納税組合分
収入額収入額
千円千円千円千円千円千円千円千円
4123,22322,65456997.613,68158.912,98711,9541,03392.010,27279.1
4226,16525,95820799.215,11014,69541597.3
4329,87929,68319699.320,06267.117,86117,52633598.117,00095.2
4433,28832,92436498.925,04475.217,60417,24135397.916,12991.6
4535,51334,95855598.425,01170.420,60819,95465496.818,69690.7
4639,47838,52495497.625,51764.625,85524,7661,08495.823,45190.7
4738,42035,0133,40791.125,86367.332,76831,7591,00996.930,19192.1
5287,79981,4106,38992.870,37580.277,88176,7101,17198.564,17582.4
◎ 昭和42年度の納税組合収納額は不明
◎ 昭和52年度の調定額・収入済額については,個人村民税の普通徴収分,固定資産税,軽自動車税を記載

 昭和五十三年三月三十一日現在における本村の納税組合は一〇一組合、組合員数一、四五〇名である。
 組合長は次のとおりである。
金森貞夫・伴野連次郎・佐藤久一・磯金一・船山平八・船山金正・諏合義弘・鮎ケ瀬政実・諏合国雄・村田斉・綱川富夫・木村紀男・竹熊金一・関谷武男・佐藤賢二郎・大野国夫・鈴木章・深沢平・高瀬茂・礒繁・高瀬謹六・花塚亮之助・清水倉雄・清水秀雄・木曽庄作・清水勝男・永山辰弥・植竹俊一・佐藤充・木曽勝美・永山寿男・佐藤悟・岸田リイ・古森春夫・長山文左衛門・木曽恒治・郡司徳太郎・尾畑三夫・郡司幸男・石沢三郎・生田目幸二・生田目忠義・阿部昌之・増山甲・永森敏子・郡司竜太・阿久津茂一郎・笹沼剛・生田目謙二・佐藤圭介・飯塚徳美・郡司兼晴・沼田守・尾畑信雄・大金裕之・大金捨吉・稲村清男・遅沢治・平山承雄・阿久津健造・溜口昭二・古森一夫・平山登・渡辺佳夫・柳田五夫・蜂巣喜一・蜂巣忠・渡辺一三・長谷川進・伊藤辰男・野村正成・木村金広・菊地勇・山村武伊・野崎肇・菊地宗重・石山国一・坂主満・石山清一・黒谷清・大久保次郎・三橋市郎・高野武士・吉成正男・鈴木久平・塚本金一・鈴木英一郎・松本菊雄・岡部好一・長谷川竹蔵・木下恵美子・吉成岩次郎・礒正次・鈴木利勝・古沢伊・成沢清・磯寿・小林一・深沢実