明治二十八年二月十八日湯津上村消防組が組織される。
歴代組頭
明治二十八年二月より同二十九年十月まで 永山秀夫
明治二十九年十月より同三十三年八月まで 大川謙四郎
明治三十三年八月より 深沢修
各部長
第一部 佐良土田宿 佐藤俊
第二部 〃 古宿 小林松斎
第三部 〃 仲宿 郡司寅三
第四部 蛭畑 遅沢金太郎
第五部 蛭田 森島米吉
第六部 品川 野崎作太郎
第七部 片府田 鈴木捨二郎
第八部 新宿 伊藤岸吉
第九部 狭原 清水兼太郎
第十部 湯津上下郷 植竹清六
第十一部 〃 上郷 菊地吾市
小頭 四一名、消防手 五〇二名
(消防組の長を組頭、以下・部長小頭とあり、組員を消防手と称した)
消防組は昭和十四年警防団に改編され、戦時下の治安警備等の一翼を担って活躍した。昭和二十二年十二月消防組織法、同二十三年消防団令の公布により、従来の警防団は解体して新しい消防体制が組織されることになった。昭和三十三年湯津上村消防団条例、つづいて消防団規則が制定され、新たな湯津上村消防団の発足をみるに至った。
湯津上村消防団規則(昭和三十三年九月十六日 規則第三号)
改正 昭和三十五年四月二十二日規則第三号
昭和四十五年六月五日 規則第九号
昭和四十八年四月一日 規則第四号
3 分団長等の役員は、団員の中から団長がこれを命免する。
第三条 (略)
但し、重任することを妨げない。
第五条 分団及び部の区域並びに分団別人員は、別表に定めるところによる。
第六条 団員は、その任命後直ちに次の宣誓書に署名しなければならない。
宣誓書
私は忠実に日本国憲法及び法律を擁護し、命令、条例及び規則を遵守し、不公平並びに偏見を避け、何人をも恐れず良心に従って忠実に消防の義務を遂行することを厳粛に誓います。
昭和 年 月 日
湯津上村消防団
氏名印
第七条 (以下略)
附則
この規則は、公布の日から施行する。
改正 昭和三十五年四月二十二日規則第三号
昭和四十五年六月五日 規則第九号
昭和四十八年四月一日 規則第四号
第一条 本村に湯津上村消防団(以下「消防団」という。)を設置する。
第二条 消防団に団長、副団長、分団長、部長、班長等の役員及びその他の団員を置く。
2 団長は、団の事務を統轄し、団員を指揮して法令、条例及び規則の定める職務を遂行し、村長に対してその責に任ずる。
3 分団長等の役員は、団員の中から団長がこれを命免する。
第三条 (略)
第四条 団長、副団長、分団長、部長、班長の任期は四年とする。
但し、重任することを妨げない。
第五条 分団及び部の区域並びに分団別人員は、別表に定めるところによる。
第六条 団員は、その任命後直ちに次の宣誓書に署名しなければならない。
宣誓書
私は忠実に日本国憲法及び法律を擁護し、命令、条例及び規則を遵守し、不公平並びに偏見を避け、何人をも恐れず良心に従って忠実に消防の義務を遂行することを厳粛に誓います。
昭和 年 月 日
湯津上村消防団
氏名印
第七条 (以下略)
附則
この規則は、公布の日から施行する。
こうして湯津上村の消防体判が整備されたのである。
消防組当時の腕用ポンプ
湯津上村消防団部編成区域・部別人員表別表のとおり。
別表
部編成区域 |
部名 | 区域 |
第一部 | 大字佐良土の中、田宿の全部、西の原、野島 |
第二部 | 大字佐良土の中、古宿、仲宿の全部 |
第三部 | 大字佐良土の中、白銀、銀内、湯の輪、二升田、二輪、山下、上の原 |
第四部 | 大字蛭畑の全部 |
第五部 | 大字蛭田の中、字蛭田 |
第六部 | 大字蛭田の中、品川、中の原の一部 |
第七部 | 大字片府田、大字新宿の全部 |
第八部 | 大字狭原の全部 |
第九部 | 大字小舟渡、大字湯津上の中、西の根、田島、大河内、入山、中の原一部 |
第十部 | 大字湯津上の中、大野、石田、下河原、侍塚、宮田、宮沢、田尻 |
部別人員表 |
区分 | 団長 | 副団長 | 分団長 | 部長 | 班長 | 団員 | 計 |
第一部 | 一 | 一 | 一 | 一 | 三 | 一一 | 一五 |
第二部 | 一 | 三 | 一一 | 一五 | |||
第三部 | 一 | 三 | 一二 | 一六 | |||
第四部 | 一 | 三 | 一三 | 一七 | |||
第五部 | 一 | 一 | 三 | 一二 | 一六 | ||
第六部 | 一 | 三 | 一二 | 一六 | |||
第七部 | 一 | 三 | 一二 | 一六 | |||
第八部 | 一 | 一 | 三 | 一二 | 一六 | ||
第九部 | 一 | 三 | 一二 | 一六 | |||
第十部 | 一 | 三 | 一二 | 一六 | |||
計 | 一 | 一 | 三 | 一〇 | 三〇 | 一一九 | 一六四 |
消防予算の概要(決算からみた推移) |
(単位 円) |
年度別 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 |
基準財政需用額(A) | 14,118,000 | 15,869,000 | 18,161,000 | 20,284,000 | 23,709,000 | 33,339,000 |
消防費総額(B) | 11,679,210 | 16,762,464 | 18,023,620 | 20,374,849 | 26,747,840 | 33,386,501 |
常備消防費(C) | 0 | 0 | 0 | 0 | 20,826,000 | 24,765,000 |
非常備消防費(D) | 9,598,643 | 14,268,804 | 16,008,087 | 18,656,474 | 4,696,599 | 4,909,736 |
消防施設費(E) | 2,080,567 | 2,493,660 | 1,991,533 | 1,718,375 | 1,213,241 | 3,699,765 |
水防費(F) | 0 | 0 | 24,000 | 0 | 12,000 | 12,000 |
(A)と(B)の比較B/A | 82.73% | 105.63% | 99.24% | 100.44% | 112.82% | 100.14% |
年度別 | 51 | 52 | 53 |
基準財政需用額(A) | 45,572,000 | 49,490,000 | 55,658,000 |
消防費総額(B) | 43,171,722 | 43,792,010 | 49,473,060 |
常備消防費(C) | 27,684,000 | 32,257,000 | 36,503,000 |
非常備消防費(D) | 5,035,266 | 8,264,811 | 6,409,000 |
消防施設費(E) | 10,441,256 | 3,258,199 | 6,544,000 |
水防費(F) | 11,200 | 12,000 | 17,000 |
(A)と(B)の比較B/A | 94.73% | 88.81% | 88.89% |
◎53年度は予算である |
湯津上村消防団員現在員 単位:人 |
昭和53年4月現在 |
団長 | 副団長 | 分団長 | 部長 | 班長 | 団員 | 計 | 定員 |
1 | 1 | 3 | 10 | 30 | 117 | 163 | 164 |
◎団員117名中機関員70名を含む 消防団員1人当り割合 人数37.2人 戸数7.7戸 消防ポンプ1台当り割合 人数603人 戸数125戸 |
消防組織と装備 昭和53年4月現在
施設・設備の概況 |
消防機械器具置場 | 火の見 | ホース干場 | 消防無線受令機 |
10カ所 | 8カ所 | 2カ所 | 10台 |
防火水槽・水利位置 |
名称 | 区分 | 位置 | 備考 |
佐良土小学校防火水槽 | 水槽 | 大字佐良土901 | 41m2 |
第1保育所〃 | 〃 | 〃 544 | 40m2 |
中央公民館〃 | 〃 | 〃 1396 | 40m2 |
西部地区公民館〃 | 〃 | 蛭田425 | 40m2 |
矢口地区公民館〃 | 〃 | 蛭畑1166-39 | 40m2 |
山野地区公民館〃 | 〃 | 狭原1223-221 | 40m2 |
湯津上小学校〃 | 〃 | 湯津上1156 | 40m2 |
東部農協〃 | 小規模 | 小船渡56 | |
花塚自転車店〃 | 〃 | 〃 63 | |
新宿防火水利〃 | 井戸 | 新宿624 | |
佐藤恭裏〃 | 〃 | 蛭田444 | |
坂主行雄前〃 | 〃 | 〃 1162 | |
滝口アキ〃 | 〃 | 〃 1162 | |
深沢雪雄〃 | 〃 | 〃 380 | |
柳田理髪店〃 | 〃 | 〃 405 | |
墨谷クラ〃 | 〃 | 〃 1547 | |
穴山鉄雄〃 | 〃 | 〃 664 | |
新宿倉庫前〃 | 〃 |