(1) 農家及び農業就業者

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 農家戸数については、昭和三十五年の一、〇一五戸から昭和四十五年で九八一戸と年々減少を続け、年平均三戸の割合で減ってきたが、昭和五十年現在で九五〇戸と五年間で三一戸の減少とその減少は著しいものがあった。専業農家別農家戸数については、ここ数年兼業化への移行が著しく、総農家数に占める兼業農家の割合は、昭和四十年に五七%であったものが、昭和四十五年で八二%、昭和五十年では八七%と比較的高い増加率を示し、年々兼業化への一途をたどり、今後も兼業農家が増えるものと思われる。
 経営規模別農家については、昭和四十五年と昭和五十年を比較した二・〇ヘクタール~三・〇ヘクタールの農家一四四戸に対し、昭和五十年で二一四戸と増加し、農地の流動化を示しているが、三・〇ヘクタール以上の農家数が二七三戸から一八二戸に減っている点も見のがせない事実である。
 農家人口については、昭和四十年の五、七九四人に対し、昭和四十五年では五、二三四人、昭和五十年では四、九〇四人と減少するばかりである。又、就業人口については、昭和四十年の二、九一六人で、昭和四十五年で一、八九三人、昭和五十年は一、五三四人と減少が著しい。
 なお、兼業農家については、いわゆる三チャン農業が二チャン、又は一チャン農業へと変化しつつある。(表九~一〇参照)
表―9 農家戸数の推移
総戸数専兼業別内訳経営規模別内訳
専業第1種兼業第2種兼業0.5ha未満0.5~1.01.0~1.51.5~2.02.0~3.03.0以上
昭和35年1,02869219114517623918926112340
昭和40年1,01143038719414214717421124794
昭和45年981174593214121134151158144273
昭和50年950127414409127135170122214182
昭和51年950126415409127134173118216182
(農林センサス)

表―10 農家人口および農業就業者の推移
農家人口農業就業者数左のうち主として農業をした人
昭和35年6,2763,0323,2443,1161,4861,6302,8311,3871,512
昭和40年5,7942,7723,0222,9161,4011,5152,3043081,386
昭和45年5,2342,5472,6871,8936911,2021,282528755
昭和50年4,9042,4122,4921,5345809541,107434673
昭和51年4,9082,4182,4901,5365829541,108435673
(農林センサス)