本村が農業、工業、観光保養村としての性格目標を確立し、村の発展を図ることによって、現在まで続いた人口漸減の過疎化現象を脱し、増加の方向へ転向することが期待できよう。更に、村外に流出していた労働力の村内定着と季節出稼者の安定就労の途が開け、就労人口も飛躍的に増加するであろう。これら人口及び雇用の構想は、あくまで工業開発による誘致企業の規模及び操業開始時期などにより大きく影響される。
以上の見通しにより本村の総人口を推計すると別表のとおりとなる。
人口の見通し |
区分 | 昭50A | 昭55B | 昭60C | B/A | C/A |
人口 | 6,030 | 6,100 | 6,300 | 1.01 | 1.05 |
世帯数 | 1,249 | 1,280 | 1,310 | 1.02 | 1.05 |
人口の増加とともに生産年令人口も当然増加し、昭和五十五年には約一・〇四倍、昭和六十年には約一・〇八倍となるものと予測できる。
就業者数 |
区分 | 実数人 | 構成比% | ||||
昭50 | 昭55 | 昭60 | 昭50 | 昭55 | 昭60 | |
第1次産業 | 1,820 | 1,600 | 1,600 | 52.4 | 44.4 | 42.7 |
第2次産業 | 850 | 1,060 | 1,160 | 24.5 | 29.4 | 30.9 |
第3次産業 | 800 | 940 | 990 | 23.1 | 26.2 | 26.4 |
計 | 3,470 | 3,600 | 3,750 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
このような見通しのもとに就業者数を推計すると上表のとおりとなる。これを産業別にみると、第一次産業は減少し、反面第二次、第三次産業での増加が見込まれる。特に工業開発等の要件を加味すると第二次産業の占める割食が増大することが予想される。