ア 土地利用の高度化

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 本村は、村土の大部分が平坦であり、豊富な水を利用して耕地の大半は水田化されて、米を中心に発展してきた。しかし最近、隣接する県北部地区の急速な開発と都市化の影響を受け、本村にも民間業者によるゴルフ場を主にしたレジャー産業が進出し開発されようとしている。更に県立八溝自然公園や那珂川、箒川の自然環境に古代文化遺跡等観光資源の開発も注目を集めている。工業開発も県と共同による約一〇〇ヘクタールの用地の確保によりその実現が確実となるなどから、本村の土地利用も大きく変貌し飛躍的に発展の兆の見えた現時点において、合理的な土地利用の計画によって、秩序ある開発と優れた生活環境を保全しつつ能率的な生産活動の場を確保するため、土地の利用を従来の農業一辺倒から、農業、工業、市外地及び観光レジャー地区に区分し、それぞれの機能分担が相互に関連しあい発展をはかりうるようにしなければならない。農業地区は、平坦水田部を中心にそのほとんどは土地基盤の整備がなされる見込みであり、主要食糧の生産を主体に近代化と機械化による生産性の高い農業区域とする。
 工業開発は、中央丘陵部の品川台地約一〇〇ヘクタールをあて、緑地帯を充分とり、他の地区とを遮断するものとし、工場公園的な余裕ある開発をする。市街地は、その立地条件の優れた佐良土地区を中心に工業開発に伴ない新らたに品川蛭畑地区に住宅密集化を図る。観光は、八溝県立自然公園を中心に豊富な観光資源を保全しつつ開発、民間により進められているゴルフ場を主体とするレジャー施設と那珂川、箒川の自然景観との調和を図りつつ、憩いの場としての観光開発をはかるものとする。