(ア) 水利用の合理化

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 限られた水資源を有効に利用するため種々の方策が講じられているが、最も大きな割合を占める農業用水については、現在実施されている土地改良事業の完了により相当な使用水の節減が図られることとなるが、なお一層の効率化のため水路の整備が必要である。さらに那須野カ原総合開拓パイロット事業の推進を図り、農業用水はもちろん農業以外にも有効かつ効率的に利用できるよう関係機関に働きかける。生活用水は昭和五十五年度に全世帯給水実施するため、上水道を新設し低廉な生活水の供給を図る。工業用水は品川台工業団地内地下水を確保することとなるが、企業立地時期や業種によっては絶対量が不足することが予想されるので、箒川、巻川等の河川及び農業用水との共同利用など水利対策を講じる必要がある。今後、水資源の確保と利用の合理化は最も重要な問題であり、総合的にその対策と方策とを長期的展望のもとに講じ、併せて河川の汚染防止のため広域的計画に基づく推進を図る必要がある。

水需給計画
(単位:1,000t)
区分基準年次
昭和50年度
目標年次(昭和55年度)伸び率
需用量供給量
地下水表流水その他
生活用水1,7991,8301,8301.7
工業用水101010
農業用水30,69036,8003,70033,10019.9
32,49938,6405,54033,10018.9