(ア) 道路橋りょう

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 本村の道路網は、国道一路線、県道二路線、広域農道二支線、村道六八路線により村内をネット状に包んでいる。しかし、急速なモータリゼーションの発展に村内道路の整備が追いつかず、これが要因と推測される悲惨な交通事故も数多く発生している。
 主要交通網である村道は、基礎集落を結び、主要幹線道路の大半は土地改良事業に伴い幅員が大幅に拡張されつつあり、特に主要路線である村の中央部を東西に横断する村道三号線は、品川台工業団地の主要道路であり中学生の通学路でもあるので、大幅改良に着手した。しかし、その他の集落内の路線は幅員が極めて狭隘でありながら団地問題、財政面から拡幅は非常に困難である。路面は一応防じん舗装を進め現在四六%が処理されているが、主要幹線道路から遂次、本舗装を行ないつつあるものの未だ進捗度は遅々として進まない。さらに大半の路線は大型車の通行は危険な状態にあり、今後工業開発が進むにつれて大型車による輸送が一層必要となるのでこれに対処し得る整備が大きな課題である。
 国道、県道は全線舗装が完了し、大部分は改良され整備されている。しかし、交通量は増加の一途にあり、特に佐良土地内は通勤時間帯には渋滞がちであり将来において国道二九四号線のバイパス建設が必要となろう。
 橋りょうは県道蛭田~喜連川線の新宿地内箒川の橋が木橋であるが、道路改良とともに水久橋の架橋が実現できる。しかし、那珂川については小川地内国道二九三号線と黒羽地内の県道に架橋されているものの、この間約一五キロメートルもあり、現在木橋一、渡舟場一によりわずかに地域住民の足を確保している状況にある。この那珂川の本村湯殿と黒羽町北滝間に永久橋の架橋は地域住民の永年の願望であり夢でもあるので、県関係機関の特別なる援助により一日も早く架橋を実現する必要がある。