(ア) 道路、橋りょうの整備

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 村道は主要幹線である一、二級村道を重点的に整備し、現在の防じん舗装を遂次完全舗装にするとともに、大型車の通行に対応し得る改良を実施する。特に村道三号線は村を東西に横断し、品川台工業団地等開発地域を貫き、さらに中学校の通学路でもあり、昭和四十九年度から国庫補助事業で改良舗装事業を実施しているが、早期完成を期し、国道二九四号線と県道小川~大田原線との有機的な関連と、さらに湯殿地内那珂川の架橋位置及び県道蛭田~喜連川線との接続により本村の産業経済に果す役割は大きい。土地改良事業区域内の道路については、事業の進捗状況に応じて遂次改良舗装を実施するものとし、集落内の道路は住民の日常生活に直結した重要なものであるので、地域住民の理解を得るよう説得に努め、局部改良など危険箇所の解消とともに全線防じん処理を目標に推進する。広域関連道路は広域幹線から片府田地内県道蛭田~喜連川線まで完成している四号線について、新宿地内の用地問題を早急に解決し、蛭畑地内までの約三、六〇〇メートルの全面開通に全力を尽す。しかしながら、土地問題に対する住民の意識ことに農地に対する執着などとともに地価の高騰も重なり、道路の改良には多くの制約と困難が予想されるので、その必要性と重要性を充分認識を得て、住民の協力を得た解決を図らなければならない。国、県道については佐良土、小船渡地内の住宅密集地区について側溝整備など局部改良による安全施設の整備拡充を図る。県道蛭田~喜連川線については、新宿地内から箒川までの約一、二〇〇メートルについて用地問題が未解決のため改良工事が中断しているので関係者の説得に努め、早期解決と箒川架橋の実現に全力を尽す。さらに黒羽町までの延長を実現することによって住民の行動範囲はより拡大される。
 那珂川湯殿地内の架橋は、八溝地域と県北部地区とを結ぶ動脈ともなる橋りょうであり、現時点で本村と黒羽町の経費負担で実施することは、両町村の財政規模では困難である。したがって県及び関係機関の指導と援助を仰ぎ、黒羽町と協力して一日も早く架橋の実現を図る。