ア 現況と課題

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 かつては住民の主要死因であった結核等の感染性疾患は、医学の進歩、公衆衛生の進展、生活水準の向上などにより大幅に減少し、これに代って成人病(脳卒中・がん・心臓病)が急激に増加し、死亡順位の第一位から第三位までを独占している状況にある。
 成人病対策は、集団検診の体制を整え、成人病に関する知識の普及、早期発見のための集団検診及び検診後の指導と一貫した対策を積極的に進める必要がある。
 また、医療施設については、村内開業医三医院があり、比較的恵まれた状況にあるので、村等による公的医療施設の設置の必要はないものと思われる。
 現在、村の保健衛生及び環境衛生面は、保健委員会が中心となって防疫体制をとっているが、さらに地域単位の組織を強化し、きめこまかな活動を図るとともに、村の充分な援助を行い活動の活発化を図る必要がある。
 また、母子保健対策は、母性並びに乳児及び幼児の健康の保持及び増進を図るため、保健指導、健康診査、医療その他の措置により、妊娠、出産又は育児について、正しい理解を深めるよう、施策を講じなければならない。