(ウ) 農業構造

963 ~ 964
 村内一般に水稲単作の傾向が強く、田植時期が一斉になるため常時水不足を訴えている。最近圃場整備が進んできたため用水排水の管理がやや適正に行なわれるようになった。経営構造については専業農家の比重が著しく減少し、第一種兼業四四戸、第二種四〇九戸で専業農家は僅かに一二七戸となっている。一戸当り平均は一・八ヘクタールと、小規模ながら資本制備については機械化は県内でも上位にランクされているが、若干投資過剰の傾向にある。農業就業者も段々「三チャン農業」の傾向をたどり、長男は恒久的な勤めに出るものが多くなっている。経営規模五ヘクタール以上の耕作農家はわずかに一八戸でありその他は零細農家の域を出ない。酪農については、戸数の減に反比例して飼養頭数は増加の傾向にある。農家の所得は米の生産が第一位、ついで酪農、野菜、イチゴ、果樹、肉用牛、豚、養蚕等がこれに次いでいる。