品川台地区の工業開発を促進するには、道路等の輸送条件、工業用水及び排水などの基盤の整備はもちろんであるが、用地の確保が最大の問題である。用地九〇ヘクタールは昭和五十二年度には完全買収を完了できる見込みであり、引き続き造成排水工事を県企業局より実施し、取付道路の改修は村が実施することとなる。この場合給排水工事は、この地区が村の中央丘陵地であり他への影響を充分配慮しなければならない。給水は、深層地下水の取水についてすでに調査を実施しているが、周囲の農業用水に影響を及ぼすことのないよう考慮しなければならない。排水には直接公共方面つまり箒川等に直接排水することとするとともに、県が公害防止のため環境アセスメントを充分に行ない、総合的な造成計画を樹立する必要がある。さらに造成の際は、樹木による緑を充分とり入れた緑地帯で工場をガードするなど、インダストリアル、パークで周囲との調和を図りつつ、余裕ある工場用地の造成が必要である。