立命館大学図書館/加藤周一文庫デジタルアーカイブ

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Buddhism in general

本ノートは、仏教が日本に伝来した推古朝(6世紀)から、真言や天台を経て、13世紀の禅宗までを中心に据えた日本仏教史を通観している。たんに宗派の教義や仏教用語の解説を記すのではなく、仏教思想が与えた文化への影響に関する記述が特徴的で、絵画や能狂言、死生観に与えた影響にも言及される。仏教僧としては道元に関する記述が多く、『正法眼蔵』や『弁道話』に関する註釈も書かれる。『Japanese Buddhism Ⅱ 本朝高僧』と対になるノートである。また日本仏教をインドのヒンドゥー教と比較した記述もある。『日本文学史序説』との関連でいえば、特定の章を書くために採ったノートではなく、各章に通底する仏教思想を確認するためのノートであったろう。

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