立命館大学図書館/加藤周一文庫デジタルアーカイブ

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主観主義

江戸時代の思想における「主観主義」に関するノートである。主観主義とは、客観的状況を考慮することよりも、己れの主観に基づいて行動したり考えたりすることを優先する思想と行動をいう。「今・ここ」主義が強い日本人のものの考え方の特徴でもある。見出しには「石田梅岩」「佐藤一齋」「大塩中齋」「本居宣長」「貝原益軒」「熊沢蕃山」「中江藤樹」などが掲げられる。その中心は石田梅岩と本居宣長である。このノートと関連する加藤の著作は、『石田梅岩 富永仲基』(「日本の名著」18、中央公論社、1972年)所収の「江戸思想の可能性と現実」である。また『日本文学史序説』(下、筑摩書房、1980年)の準備のノートでもある。

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