立命館大学図書館/加藤周一文庫デジタルアーカイブ

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文体論

岩波書店から『日本近代思想大系』(全23巻・別巻1,1988-1992)が刊行された。加藤は、丸山眞男、遠山茂樹、前田愛らとともに編集委員に加わった。そして『文体』と『翻訳の思想』を担当し、その解説を書いた。本ノートは『文体』に載った「明治初期の文体」(1989年)という解説を書くために採ったノートである。加藤が着目したのは、「比較」「分類」「定義」「論理」といったことがどのように表現されていたかということであり、それらの用例を遣った人とともにノートに採っている。明治初期の文体には、江戸時代の文体の持続があり、江戸時代の文体からの変化がある。なにゆえに変化と持続が両存したのか、という問題を考えるための材料が、本ノートには記される。ほかにも文体に関するファイル(「文体論Ⅰ」「文体論Ⅱ」「文体論」)が遺されている。

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