慰父のため

国こぞる営なみ進め一年をめぐりて大いなる日の迫らんとする
大いなるみ国を思(も)へば身ぬちふるふをみな一人に迷ひあらめや
一人ゐてひたに書読み夜を深みくづほれゆく気負ひかなしも
いつくしむはらからよ父よつゝがなくひと日の学び終へ吾は寝ねむとすなる
むすぼれて思ひすべなみ誰がためにきびしき日々に耐へんとするや