一の日夜に

深む秋をくさ/゛\にみだりこの日頃いのちひとつを愛(を)しむことを知りたり
風立てばにほふばかりにみのりたる穂波はるかにかゞよひ寄せぬ
きらへる空にあえかの日たゆたふ秋一日誠の秤を土に報ゐぬ