陽ざしよきに 十月末の日

秋陽よき野路を行きつゝ日々を思(も)へばくさ/゛\にみだり耒るものかな
煩ひの耐へがたみかも人を恋ひ人に恋はれて秋深む日々を
希ひなく煩らひめぐる世にありて捨てがたみかもかなしきいのち
あきらめのいやはてにして世の中を見果てつくせど涙おとしつ