四月廿七日のうた

やはらかに笑まひたゝふる京の子とかたはれの庭にリラの香に親しみぬ
春ぐもり遠山かすむこの朝にましろの藤もほころび初めぬ
平城の古き都跡(みあと)に春深く白木蓮もゆたかに咲きぬ