廿九日

静か夜に共にいねつゝたまゆらのこの昂ぶりを神よ赦させ給へや
過去未来ものかは君と相抱きまぐはふ夜半のたまゆらあはれ
やはらかに君が乳房にほゝよせて世に唯一なる誠を知りき