すべなき想ひ

君言はず吾はた云はず千万の思ひ切なくけさ別れけり
吾を見るひとみかなしくうち笑みて勇士の君は去りゆかしけり
君征きしかの日のごとくわが身体(みゝ)は夕かたまけて熱出でゝ耒ぬ
君おもふ思ひにくれて天の川さやかに髙し秋の風吹く