旅の歌

山ゆけば椿の並木風立ちてさやぐその実はくるみに似たり
吾が母をはぐゝみけむ廣野村山のたゝずまゐ川のせゝらぎ
山峡の宵の灯いれし家々を綴る籬の林なつかし
雲切れの光の中になだらなる姿見せつゝ姫神山は