『10 夏の日記帖から 文科三年 菅野民子』

外に出でゝ晴るゝ心か夕暮れの風鳴る畑に豌豆を摘む
友垣に浜づとゝせん貝拾ふ秋のなぎさに波寄せやまず
何時しかにはまなすの実も熟れにけりかくて避暑地の夏も暮れゆく