ますらを を うたへる

み雪ふる芝居のよるに逢ひ初めの君知りし日ゆいくとせ経ぬる
その日よりそむきがちなる吾(あ)を想ひつゞけたまひしやさしさに泣かゆ
ひとたびは御旗かゝげて征きたまひいさをを挙げしますらをの君
いさをたて傷手を負ひてある時は堺病院にうめきたまひき
年を経て知識の泉汲みやまぬそのこゝろねやたぐひもあらぬ