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初期の手作り歌集
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『12 ひとり生きたし 歌の集』
きく のはな
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たそがれのそゞろありきにたをりきし赤き小菊のその赤いろよ
灯にはゆる小菊の赤の美しさふと絵にかきて見たくなりたり
白の紙にクレパスの赤を彩りてゑがけど花の色あらはれず
さぐもりの秋日ひねもすこもりゐてピアノの音に親しみにけり
きほひたつこゝろはあらねひたぶるにピアノかなでゝなぐさみにけり