はつゆき

山茶花のひとり残り咲く寮園にひそかなるかなはつゆきふりぬ
しば草の枯れたる庭に下りたちてふりくる雪を手にうけてみぬ
降りきてはわが手の上のはつゆきの消えゆくさまよ何にたとへむ