友のみすまゐ 三首

母の御手(おん)に活けられありて白つゝじまひる閑(しづ)けき友のみすまゐ
若きはゝにあまゆる友のさひはひを見つゝわが目はあへてほゝゑむ
はゝとふはよろしきものゝかぎりよとしみ/゛\友のはゝをあふぎぬ
                          五・八
もはやあをく郷愁のみに思惟は濡れて疎林の中のこみちたどりぬ