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初期の手作り歌集
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『15 歌集 はるのワルツ』
山焼く(雪山しほ子さま)
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嫩草山焼くは春浅き寧楽の旧きならひなり
山焼くと寧楽の町人集まりてもの言ひかはす浅春のかげ
いく日吾にありへし思ひくらければ山焼く焔見んと欲りすも
春山のなだりはまろし若鹿の追はれて下るかげとひかりと
草焼くと鹿追ひ下ろす人の群れ夕べは早き山の夕映え
草の火は風にあふれて鳴りすゝみ山は大いなるもだしに暮るゝ
山の火の草やきつくしひそまりし夕べの鹿のまなこしかなしも
ごぎやう四月号より