目次
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初期の手作り歌集
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『16 歌集 びわの花』
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奈良の秋
教生
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百草(もゝくさ)のおのもおのもにきほひつゝ花咲くさまか生徒(こ)等はかなしも
身もたゆく教壇(だん)に立ちしが子等の視線ひたぶるなるに笞うたれつゝ
たそがれの雲の移行はしづかにて待つ人もなくわがものおもひ
わが願ひ届かぬまゝに秋さりて見をくる空は沁むる青さに