こひうた

あはゝゝとけぶる銀河を仰ぎつゝきみを見ぬ日はさみしかりけり
つぶらなるひとに向へばいくにちのこゝろせつなさあへなかりけり
愛憐の夢は断たまく野辺に耒て見をくれば風にはてなかりけり
明日よりはいづこの街のたそがれにきみおもふらむ別れかなしも
笹百合と人の教ふるやさしさや山の奥どのはなうつくしき