をしへ草

わが言へばすなほにうなづく子等の髪ふさふさとしていとほしきかも
したひよる子等のひとみのひたむきにわがさきはひはこゝにきはまる
 
おぼろよの夜陰の花はひそやかにこぼれてをらむ遠き潮鳴りにも
 
山吹のはなのひかればわがまみもうるませてをり月おぼろゆゑ