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初期の手作り歌集
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『17 歌集 春のゆき』
耐乏
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とぼしければなほ尊しとかへり耒し厨にひくゝ草きざみをり
果つる日のことも夕べは思ひつゝ生きたへんとすとぼしき冬に
生きなやむ人らのけはひしづもりて月照りしみるあはれ夜ふけは
泰子
さくら花ほとりと散りてわがむねにほのかにかをる春のはぢらひ