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初期の手作り歌集
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『17 歌集 春のゆき』
よはの牡丹雪
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晝よりははかなき窓の明るみに照らされてふるはるのよの雪
吹き入りてわが髪に肩に散りかゝる雪はやさしもとけてあとなき
春雪のたかりてまへばわが夢もひとゝきをげる華やぎにける
きらゝなるゆめもちてはるをあこがれし少めの日はもはるけかるなり
むろ咲きの菜の花の床にかゞやくを見やりつゝげにはるは待たるゝ
よみさしのマルサス論の横文字にまたたちかへるまよのしづけさ
さよふけるふとめざめつゝはゝそははよひかりの吾をわびておはすらんよ