をとめのなげき(一・二七)

訴へて慰め得まくとのゐの吾をたづねし子の手かじかみてあはれ
現し世のなげき知りそめをのゝきて吾に告げくるゆきとふをとめ
堪へゐしがつひにぬかふしをとめ子のかたふるはせて泣けばかなしも
現し世にあまるなげきぞと説きつゝもわれの若さのゆれてすべなき