げきりう(八・三十一)

げきりうと身をさいなみてよべひと夜ねむれざりけりかなしき果てぞ
ひとりゐて夜のさみしさに待たれざるはかなきふみも今宵かきつゝ
ひとりゐてさみしと思へ秋の夜のかくていねてやまた明日は來む
彗星のもえて走(わし)れる束のまのひかりのごときわがこひなりし