目次
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初期の手作り歌集
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『回顧一年』
別居 云々
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独りねる睡れざりける夜すがらの月の移りの白きかなしみ
ふとさめし夢のかなたを降りてゆく人影のある夜半の静けさ
しろじろと野草の花の咲きつゞる古風なる野を一人帰りき
音もなくこぼるゝ萩の下つゆをくゞりて今朝もつとめにいづる
夕じめに花にも沁みておのゝけばわが胸底にとぼる夜の披