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大西民子歌稿
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[な~の]
ぬ
ぬきさしのならざる如く棒なして固体の如きこころの日あり
ぬきんでて黄を点すとも強運とばかりも言へず冬のたんぽぽ
抜け道を一つ抜けたる思ひして夜明けとなれる机にゐたり
沼尻の水もいさよふ全景を航空写真に見て知りをれば
塗る薬食後の薬貼る薬さまざまに置きてめぐりにぎはふ