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日々の手記/和歌/鄙の秋・春紀行
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日々の手記
一月八日(月)
小夜更けの小路歌ひ行くをのこあり余情の糸を遙かに引きて
短き雪間星影淡く凍えつき地に降り耒るはしじまの吐息
冬の夜のかの思ひ出やそのかみの無智の望みに満てる身悪し
そのかみの賢き文を知りつゝも望みの道のけはしさを思ふ
小さきいとまも我が身には要らなひたすらに進みて道に進みあらまく