目次
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全短歌(歌集等)
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雲の地図
のちの思ひに
さわだてる
乾きたる
ストールも
しんとして
罪障の
02628
さわだてるひと日なりしかたそがれに束の間ほどを逢はむ人ゐて
サワダテル ヒトヒナリシカ タソガレニ ツカノマホドヲ アハムヒトヰテ
『雲の地図』(短歌新聞社 1975) p.174
【初出】
『短歌公論』 1974.1 のちの思ひに (1)
02629
乾きたる落ち葉のごとき身にあらず人の手の振り見つつつきゆく
カワキタル オチバノゴトキ ミニアラズ ヒトノテノフリ ミツツツキユク
『雲の地図』(短歌新聞社 1975) p.174
【初出】
『短歌公論』 1974.1 のちの思ひに (2)
02630
ストールも編み終らむに半ばより諦めながらなすこと多き
ストールモ アミオワラムニ ナカバヨリ アキラメナガラ ナスコトオオキ
『雲の地図』(短歌新聞社 1975) p.175
【初出】
『短歌公論』 1974.1 のちの思ひに (4)
02631
しんとして風さへ立たぬ夜といふに言葉かよはぬこころ届かぬ
シントシテ カゼサヘタタヌ ヨトイフニ コトバカヨハヌ ココロトドカヌ
『雲の地図』(短歌新聞社 1975) p.175
【初出】
『短歌公論』 1974.1 のちの思ひに (3)
02632
罪障のごときほくろを襟に持つ幕の降りたるのちの思ひに
ザイショウノ ゴトキホクロヲ エリニモツ マクノオリタル ノチノオモヒニ
『雲の地図』(短歌新聞社 1975) p.175
【初出】
『短歌公論』 1974.1 のちの思ひに (5)