目次
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全短歌(歌集等)
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光たばねて
ひまはりの種
山あひの
詰め襟の
てのひらを
臙脂いろの
軒下に
04859
山あひのローカル列車色違ひの車両を引きてはろばろ行けり
ヤマアヒノ ローカルレッシャ イロチガヒノ シャリョウヲヒキテ ハロバロユケリ
『光たばねて』(短歌新聞社 1998) p.135
【初出】
『埼玉新聞』 1994.1 ひまはりの種 (1)
04860
詰め襟の少年ひとり走りたり人工の雨の土砂降りのなか
ツメエリノ ショウネンヒトリ ハシリタリ ジンコウノアメノ ドシャブリノナカ
『光たばねて』(短歌新聞社 1998) p.136
【初出】
『埼玉新聞』 1994.1 ひまはりの種 (2)
04861
てのひらをひらきて待てば向日葵の種はこぼれき五十粒ほど
テノヒラヲ ヒラキテマテバ ヒマワリノ タネハコボレキ ゴジッツブホド
『光たばねて』(短歌新聞社 1998) p.136
【初出】
『埼玉新聞』 1994.1 ひまはりの種 (3)
04862
臙脂いろの袴はきゐし一年生窓のガラスの鳴る教室に
エンジイロノ ハカマハキヰシ イチネンセイ マドノガラスノ ナルキョウシツニ
『光たばねて』(短歌新聞社 1998) p.137
【初出】
『埼玉新聞』 1994.1 ひまはりの種 (4)
04863
軒下にびつしり薪を積み上げて水車はいつより逆にまはりし
ノキシタニ ビツシリマキヲ ツミアゲテ スイシャハイツヨリ ギャクニマハリシ
『光たばねて』(短歌新聞社 1998) p.137
【初出】
『埼玉新聞』 1994.1 ひまはりの種 (5)